わたしカフェや喫茶店で過ごす時間って大好き。お茶するのはもちろんだけど他にもたくさんの魅力があるわ。
家でコーヒーを飲むのもいいけど、カフェや喫茶店には特別な空気感があるよね。
コーヒー好きのあなたは、カフェや喫茶店をよく利用するのではないでしょうか。
お気に入りのカフェや喫茶店がある生活は楽しいですよね。
ところで両者の魅力について考えたことがありますか。
おそらく多くの方は深くは考えずにカフェや喫茶店を利用していると思います。
この記事では様々なカフェや喫茶店で働いた経験と、客としてもカフェや喫茶店をこよなく愛する私shogoが、居心地の良い場所について考察します。
この記事を読むとカフェと喫茶店における次のことがわかります。
それではまず初めにカフェと喫茶店の歴史と違いを押さえましょう。
カフェと喫茶店とは
カフェや喫茶店はいつ、どんなふうに生まれたのかしら?
日常的に使っているけど誕生についてはよく知らないよね。
それと……カフェと喫茶店って何が違うの?
よく似ているけど大きな違いがあるんだよ。
街を歩けばいくつものカフェや喫茶店を目にしますね。
チェーン展開しているカフェや昔ながらの喫茶店、さらにはその時代によって種類も形態も実に様々な店があります。
しかしこれだけ多くのお店がどのようにして生まれ、広まっていったのか詳しく知る人は少ないのではないでしょうか。
この項ではカフェや喫茶店の歴史を追うとともに、両者の違いについて押さえましょう。
歴史
カフェと喫茶店の違い
カフェと喫茶店の違いは、まず営業許可の種類です。
そしてアルコールの提供の有無と、可能となる調理方法についても決まりがあります。
ざっくりと見てきましたがカフェや喫茶店が現在のように、社会に浸透するまでには数多くの出来事がありますね。
そして「営業許可」と「酒類の提供と調理方法」という明確な違いがあるとわかります。
次はカフェと喫茶店それぞれのイメージを共有し魅力に迫ります。
カフェと喫茶店の魅力
カフェといえばお洒落で、喫茶店はどこか懐かしい感じがするわ。
お店の形態はよく似ているけど、それぞれにイメージがあるよね。
洗練された新しいカフェも好きだけれど、レトロな喫茶店もいいわ。
カフェにはカフェの、喫茶店には喫茶店の魅力があるよね。
あなたがカフェや喫茶店と聞いてイメージするのはどんな場所ですか。
カフェと喫茶店はともにコーヒーを飲みくつろげる場所ですが、両者に浮かぶイメージは異なるのではないでしょうか。
この項では多くの人たちがもつカフェと喫茶店のイメージを共有しそれぞれの魅力に迫りましょう。
カフェのイメージと魅力
喫茶店のイメージと魅力
仕事で毎日忙しく気分が下がっているときには、明るく開放的なカフェで甘いものでも食べて元気を取り戻す。
一人でコーヒーを飲みながらゆっくり読書をしたいときには、しっとりとした静かな喫茶店へと向かい本のページをめくる。
カフェと喫茶店にはそれぞれに良さがあります。
その日の気分によってお店を選ぶのは楽しいですよね。
またお気に入りのカフェや喫茶店があると日常に彩りが加わります。
それではそもそも人はなぜカフェや喫茶店を利用するのでしょうか。
数ある利用の目的を確認しましょう。
カフェと喫茶店の利用目的
やっぱりなんといっても美味しいコーヒーが飲みたいわ。友達とおしゃべりするのも楽しいし、一人になりたいときにもカフェに行くわ。
そうだね。その時々によって様々な目的があるよね。
カフェや喫茶店を利用する目的は人によって違います。
また特に何の目的がなくても、お店の扉を開けたくなることもあるのではないでしょうか。
この項では沢山ある利用の目的を挙げてみます。
飲食する
気分転換する
人と話しをする
学ぶ
その他
さまざまな利用目的がありますね。
多種多様な目的に対応してくれるカフェや喫茶店はありがたい場所です。
では利用目的を達成するために必要な、カフェや喫茶店に求められることとは何でしょうか。
次の項では利用目的を達成する要素を3つ紹介します。
利用目的を達成する3つの要素
この店のコーヒーは抜群な味わいだわ。チョコレートケーキも超濃厚なの。
美味しいコーヒーが飲めて料理にも満足できると幸せな気分になるよね。
イスの座り心地も最高で、音楽のセレクトもセンスがいいわ。
快適だとついつい長居してしまうよね。
それにテキパキと働くバリスタがいつも笑顔でカッコいいの!
接客が行き届いている店は何より安心感があるね。
あなたがコーヒーを飲もうとカフェや喫茶店に入り、コーヒーの味が美味しくなかったらどんな気持ちがしますか。
またテーブルはガタガタで足元はゴミだらけ、店員も私語ばかりでいつまでたっても注文を取りに来てくれなかったらどうでしょうか。
おそらく二度とこの店には来ない、と思うに違いありません。
では来てよかったと満足するのはどういう状態のときでしょうか。
この項では私たちがカフェや喫茶店で利用目的を達成するために、重要な要素を3つに分けて紹介します。
商品力
飲食店である以上、美味しいのは当たり前が求められます。
そこから営業努力を重ねるお店だけが残っていくのではないでしょうか。
商品の品質にこだわり新しい情報に目を向け、お客様に提案していく姿勢がある。
雰囲気
最近ではチェーン展開するカフェが力を持ち店舗も増えています。
もちろんブランドイメージが作り込まれ魅力もあるのですが、どの街へいっても金太郎あめのように同じような店舗が並ぶ光景。
そんな中、昔から営業を続ける喫茶店や個人で頑張っているカフェは唯一無二の雰囲気をもっています。
似たような店が乱立してくると昔ながらの喫茶店は光を放ちます。
現在若者に「純喫茶」が人気です。
年配者には懐かしく若者にはカフェにはない新しさを純喫茶に感じるのでしょう。
また流行のお店は「スクラップ&ビルド」というお店が古くなるとすぐに壊して建て替えたり、働く人の存在も変わりがきくアルバイトを大量に雇ったりします。
せっかく形成されてきたカフェや喫茶店の空気感が崩れるのは一瞬です。
その場その場の経営では決してカフェや喫茶店の雰囲気は生まれません。
長い年月をかけ、働くスタッフとそこに集う客によって少しずつ空気感は創られるのです。
人
フランスのカフェには「ギャルソン」というサービスマンがいます。
自分が担当するテーブルが決められていて、そこに座る客を最初から最後まで接客します。
このギャルソンにサービスしてもらいたいという思いで店に通い続ける客もいて、双方に厚い信頼関係が築けています。
マニュアル通りにただ注文を聞き商品を運ぶだけではなく、一人一人の客と血が通ったコミュニケーションを交わしながら給仕をする存在。
支払われるチップはその担当卓のギャルソンの収入になります。
さらにカフェのギャルソンは社会的にも高い職業と認知され、長く働く年配の給仕もいます。
日本には「水商売」という言葉があります。
諸説ありますが元手がかからない水だけを出す、形のないサービスとして軽んじる風潮があります。
しかし接客サービスは奥が深く完全な正解がないからこそ、働くその人の人間性が問われ高い洞察力と技術力が必要な仕事です。
誇りを持ち働き続ける人を大切にする文化があるからこそ店とともに人も育ち、やがてなくてはならない存在としてカフェの空気感を創ってゆけるのです。
商品力・雰囲気・人が、利用目的を達成するためには必要不可欠な要素となります。
ではこの3つの要素を踏まえて居心地のよい場所について考察します。
居心地の良い場所とは
カフェや喫茶店における居心地の良い場所ってどんなとこかしら。
街には沢山のカフェや喫茶店があるけど、決して全部のお店が快適で居心地が良いとは限らないよね。
私にとって居心地の良い場所は、そこに流れている空気を感じながら自分の気持ちにも良い変化が生まれる場所だわ。
カフェや喫茶店に入る前と、帰るときを比べると自分の気持ちが前向きに変化する場所だよね。
3つの要素が満たされている
「ただイスに座れて運ばれてくるコーヒーが飲める」だけで完結している場所では、居心地の良さは創られません。
商品力・雰囲気・人という3つの要素に高いレベルで満足できると、この店にまた来たいと思うのではないでしょうか。
カフェや喫茶店が提供する飲み物や食べ物、お店の外装内装というハード面だけではなく、場の空気感を創る人たちのソフト面が居心地の良さを左右します。
美味しいコーヒーを居心地の良い雰囲気の中、熱意を持ち働くサービスマンの手で提供されると相乗効果でその価値は何倍にも上がります。
商品力や雰囲気を高めるのは人の努力です。
現在街中に溶け込んだスターバックスコーヒーには「サードプレイス」という概念があります。
それは「家庭でも職場でもない第三の居心地の良い場所」を創るというものです。
居心地の良さを追求する姿勢があるからこそこれだけ急速に浸透したのではないでしょうか。
逆に3つの要素のうちどれか1つでも欠けてしまうと、居心地のよさは脆くも崩れてしまいます。
守り変化し進化を続ける場所
お店の強み特色となる軸をしっかりと守り営業するカフェや喫茶店。
また、ただ頑固に守るだけではなく時代の流れにも柔軟に対応し、変化することを恐れない。
そして「どうすればさらによくなるか?」を日々真剣に考え進化し続ける店は、居心地の良さがさらに上がるのではないでしょうか。
ただ一過性の流行を追いかけるだけでは続きにくく、カフェや喫茶店としての基本的な機能に絶えず磨きをかける。
現状に満足することなく常に上を目指し評価と分析を繰り返しながら、働く人はもちろん店を利用する客も巻き込み共に成長がある場所。
何かひとつ感動できる
店に入り帰る時までに来てよかったと心から思える。
どんなに小さくてもいいから何かひとつ感動できる場所。
個性豊かな常連さんが集う朝の居心地の良い喫茶店で、美味しい珈琲を飲みながらトーストを頬張る。
やがてその喫茶店の雰囲気が好きになり通ううちに、いつしか自分自身が店の空気と溶け込む瞬間がある。
また天気の良い午後にカフェのテラス席で風を感じながら食べる恋人とのランチ。
会話を楽しみながら時折り道行く人たちの流れに目を向ける。
ギャルソンがお皿を絶妙のタイミングで下げ、食後のエスプレッソコーヒーを満面の笑みで出してくれたとき。
気の知れたバリスタと挨拶し、注文したカフェラテを手に本を読みゆったりとした時間を過ごす。
気持ちが整っていくとともに、隣りに座った人との何気ない会話から新しい発見がある。
カフェや喫茶店には五感で感じられる出来事が溢れています。
そんな感動できる心を育み人間力を高めてくれるかけがえのない場所です。
感動した経験と時間は、いつまでも記憶に残り珈琲を口にするたびに心がときめきます。
カフェと喫茶店の今後
コロナ禍で今後カフェや喫茶店はどうなっていくのかしら?
これまでも色んな歴史を乗り越えてきたカフェや喫茶店だけれど、今まさに大きな転換期をむかえているよね。
利用する私たちに何かできることはないのかしら?
この大きな変化を前向きに捉えて、よりカフェや喫茶店が強くなるために微力でも協力したいね。
カフェや喫茶店は現在、大きな変化を迫られています。
コロナ禍となりより安心安全が求められる中、居心地の良い場所がさらに進化していくために私たちができることは何なのか。
最後にカフェや喫茶店のこれからについて考えます。
日本のカフェや喫茶店が成熟するために
カフェや喫茶店が個人や仲間で楽しむ場所であるとともに、もう一歩踏み込み成熟していくためには何が必要なのでしょうか。
それはヨーロッパのカフェのように「人と人とのつながり」が生まれる場所として機能していくことかもしれません。
保守的な国民性である日本人にカフェや喫茶店での「人と人とのつながり」は求められていないのが現状です。
しかしさらに進化していくための大きな可能性がここにあります。
確かに日本とヨーロッパにおける「文化の違い」はあるかもしれません。
ヨーロッパスタイルのカフェを日本で経営していくことは、日本の銭湯をパリでやるような難しさがあります。
私もかつて大阪という土地でフランススタイルのカフェを営業していくという経験をしましたが、なかなか文化の違いを超えることができませんでした。
けれどただ安らぎや流行を追うだけではない、本来のカフェとしての機能を備えたお店があると行ってみたくはなりませんか。
ではどうすれば文化を生み出す場所が生まれるのでしょうか。
そこにはお店を創る人の想いがなくてはなりません。
まず人と人との横のつながりを大切にし、長い期間がかかるということを覚悟する。
働くスタッフはもちろんお客様をも巻き込み成長していくという広い展望が必要です。
そして理想を追いかけるだけではなく、お店の利益も確保していかなければなりません。
カフェと聞くとお洒落なイメージがありますが、ヨーロッパではみんなが日常で使う生活に密着した場所です。
その姿はどこか日本の喫茶店に近いのではないしょうか。
朝は新聞を広げてコーヒーを飲みながらクロワッサンを食べたり、また仕事の小休止にエスプレッソをカウンターで一息に飲んだりと一日に何回もカフェを利用する人もいます。
そこには人と人との交流が自然と生まれます。
カフェや喫茶店という場所で、同じ時間を過ごす者どうしが自分のテーブルを越えてつながることが心地よい。
ふとしたことがきっかけで会話が生まれ、働く人そして客を問わずコミュニケーションが生まれる今を感じられる空間。
通うたびに新たな発見があり成長できる、そんなカフェや喫茶店がやがて文化を生み出す場所となるのではないでしょうか。
コロナ禍を乗り越えるために一人一人ができること
コロナ禍となりソーシャル・ディスタンスという人との距離感が生まれました。
コロナ禍を経験したからこそ、あらためてカフェや喫茶店がかけがえのない場所であると感じた人も多いのではないでしょうか。
お店を運営する企業そして働く人がこれまで以上に安心安全に気を配る。
そして働く人と客が情報を共有し、お互いに体調管理に努めたうえでお店を運営し利用する。
そう、今まさに「人と人との繋がり」が試されているのではないでしょうか。
人間として一人一人が他人を思いやる気持ちをもつ。
立場は違えど同じカフェや喫茶店を愛する者同士が一つになり、協力しながらコロナ禍に立ち向かい克服してゆくことが必要です。
終わりに|カフェや喫茶店は時代を超えて不滅
私にとってカフェや喫茶店はなくてはならない場所だわ。
カフェや喫茶店での時間が日常生活の一部になっているよね。
人はなぜカフェや喫茶店に通うのでしょうか。
それはカフェや喫茶店には様々な魅力的な物語が待ち受けているからかもしれません。
お店で働く人や集う客とともに自分も登場人物の一人となり、「カフェという物語」を紡いでいく。
コミュニケーションをとり会話をして五感で感じる。
時には感動を味わい人と人との繋がりを育む。
そう……壮大なカフェという物語を。
コーヒーとともにカフェや喫茶店という場所で過ごす時間は、他では決して得ることのできない時間ではないでしょうか。
カフェや喫茶店で育まれる時間は心の安らぎや活力を取り戻してくれます。
一杯のコーヒーでカフェや喫茶店という空気が流れる場所、そしてそこで過ごす時間を得る。
その空間をどう使うかは、あなた自身に委ねられます。
コロナ禍となりカフェや喫茶店業界も厳しい経営をよぎなくされています。
しかしこんな時代だからこそカフェや喫茶店がさらに特別な場所へと進化し、コロナ禍を乗り越えていくと信じます。
古来から人々はカフェに集い語らい癒されてきました。
いつの時代も人々の日常生活における「心のオアシス」としてなくてはならない場所、カフェや喫茶店は時代を超えて不滅です。
カフェや喫茶店における居心地の良い場所とは、何かひとつ感動できる場所。
ほっこり一息つきたいときや、人と繋がり元気になりたいとき、また一人でゆっくり考えたいときカフェや喫茶店の扉を開けましょう。
きっと何時どんなときでも変わることなく「ようこそ!」と迎えてくれるはずだから。
※下記の本は、カフェや喫茶店における考察が学べおすすめです。
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