たまこ
ソフトテニスを始めてみたいわ。
でも……ラケットでボールを打つのは難しいのかしら?
shogo
ポイントを押さえて練習すると乱打(打ち合い)ならすぐに楽しめるよ。
ソフトテニスのフォアハンドストローク(基本的な打ち方)で乱打ができますか?
力強くボールを打つ姿はカッコいいし、楽しそうですよね。
ソフトテニスをやってみたいけれど、ラケットも握ったことがないから不安という初心者の方でも大丈夫です。
この記事を読むと、次のことがわかります。
- ソフトテニスというスポーツについて
- 準備に必要なもの
- ソフトテニスの基本的な打ち方フォアハンドストローク5つのポイント
- フォアハンドストロークで乱打(打ち合い)をする方法
- 乱打のコツと注意点
- 乱打を楽しむためにさらに身に付けたい技術
ソフトテニスとはどんなスポーツなの?
たまこ
shogo
ゴムのボールを使ってプレイするテニスで、日本が発祥のスポーツなんだ。
硬式テニスとソフトテニス(軟式テニス)は似ている部分が多いのですが、いくつか違う点があります。
それでは硬式テニスとの違い、ソフトテニスならではの魅力について見ていきましょう。
- 歴史:外国からテニスが入ってきたとき、当時高価だったテニスボールの代わりにゴムボールを使ったのが始まりで日本が発祥。
- 道具:ボールの他にもラケットはソフトテニス専用のものを使います。
- プレイの特徴:ボールをノーバウンド、ワンバウンドでコート内に打ち返すという基本は変わりませんが、二人対二人で競うダブルスが主流や、ラケットの片面のみで打つなどスタイルにも特徴があります。
- ポイントとコール:テニスのポイントは0(ラブ)から始まり、1点取るごとに15(フィフティーン)30(サーティー)40(フォーティー)と数えます。4点取ると1ゲーム終了。ソフトテニスの場合は0(ゼロ)1(ワン)2(ツー)3(スリー)ゲームとコールが簡単です。どちらの場合も40ー40、3-3となると「デュース」と言い、デュースになると先に連続して2点ポイントを取れば1ゲーム終了です。5ゲームマッチ(3ゲーム獲得したほうが勝ち)7ゲームマッチ(4ゲーム獲得が勝ち)で競うことが多い。
- ソフトテニスの魅力:テニスに比べてボールを打ったときのラケットに伝わる反動が小さいので負担が少ない。そのため小学生から年配の方までプレイ層が幅広く、たくさんの人たちとコミュニケーションがとれます。またボールを思いっきり強く打ちこめる、ラリー(打ち合うこと)が楽しめます。
練習に必要なものは何?
ソフトテニスを始めるために必要なものがあります。
大きなものとして2つありラケットとシューズ、あとはボールがあれば乱打ができます。
たくさんの種類がありますが自分にあったものを選ぶことが大切です。
スポーツ店の詳しい店員さんに聞くとよいでしょう。
ではそれぞれ必要なものについて簡単に見ていきましょう。
- ラケット:手にしたときの重さ、グリップの太さに注意して選びましょう。前衛(主にコートの前でプレイするポジション)と後衛(主に後ろでプレイするポジション)によって種類が分かれていたり、どちらでも対応できるタイプもあります。まず初心者用のものであれば問題ないでしょう。
- ストリング(ガットともいう):テニスラケットに張られている「ひも」のことで、こちらも様々な種類があります。張る強さ(テンション)によってボールの飛びや回転が変わり、張りが柔らかいとボールをつかむ感じでよく飛び、逆に固いとボールを弾くような感覚で飛びにくくなります。
- シューズ:コートの種類によって選ぶシューズが違います。クレーコート(土に砂をまいた)、オムニコート(人工芝に砂をまいた)などがあり、オムニ・クレーコート用のものであればどちらのコートでも使用できます。初心者はラケットに目がいきがちですが、コートは滑りやすくケガ防止のためにもシューズは一足専用のものがあるとよいでしょう。
- ボール:コートの場所によってはフェンスが低かったり、無くなることも多いので余裕をもって用意したい。2人なら5球ぐらい、4人なら10球ぐらいあればよいでしょう。少なすぎても多すぎても球拾いが大変です。(専用の空気入れがあるのでこれも準備しましょう)
- 服装:とくに決まりはありませんが、季節によって通気性のよいものが望ましいです。またベンチや審判席に座ったりと、プレイ以外の時間もでてくるので冬は防寒対策も必要です。
- その他:水分補給のため水やドリンク。日差しが強いときは帽子。夏場はコートに虫がいる場合もあるので虫よけスプレーがあれば万全です。
shogo
ラケットやシューズは機能も重要だけど、モチベーションを上げるために自分がこれっ!と思ったものを選ぶことも大切だよ。
リンク
ソフトテニス|フォアハンドストローク5つの基本ポイント
ここではソフトテニスで乱打をするときの打ち方、「フォアハンドストローク」について学びましょう。
フォアハンドストロークとは、ソフトテニスのプレイで基本となるボールを打つ動きのことです。
大きく分けて3つの動きがあります。
- 手、腕、肩の動き:ラケットを握って構え、ラケットを引き、肩甲骨(けんこうこつ)を入れ替えながら振り切る動き。
- 足を使った動き:ボールの落下点までフットワークを使って移動し、ボールの落下点に入る。
- 重心移動といった体全体の動き:重心を軸足から前足へと移動させ体の回転を使って打つ。
3つの動きをそれぞれ連動させることで、力強いボールが打てるようになります。
次は実際にフォアハンドストロークでボールを打つ流れを、5つのポイントで見ていきましょう。
ラケットを握り構える
ラケットを地面に置き、そのまま真上から握ります。
ウエスタングリップという持ち方で力が入りやすく、ラケットを振ったときに地面と平行に振りやすい。
最も基本的な握り方でフォアハンドでもバックハンド(利き腕の逆側のボールを打つときの打ち方)でも対応できる握り方です。
待球姿勢はすぐにボールに反応できる姿勢です。
両足を肩幅より少し広めに広げて、膝は軽く曲げリラックスします。
重心をつま先に乗せて立つことで、前後左右どちらでも素早く動ける体勢に。
ボールを打った後は、次にくるボールに備えて待球姿勢がとれるよう癖づけましょう。
フットワークを使ってボールの落下点に移動する
待球姿勢になったら、スプリットステップを行います。
スプリットステップとは待球姿勢から素早く移動するためのステップです。
相手が打つ瞬間に、つま先立ちからかかとを踏みしめるように地面に力を加えます。(その場で小さくジャンプをするような)
その反動で次の一歩を早く踏み出すことができるステップ。
ソフトテニスは相手やボールの動きを予測し機敏に反応するスポーツです。
そのためのフットワークには2つの動きがあります。
- 前後の動き:重心移動が難しいため、腰を落とし膝を柔らかく使って移動します。細かいステップで俊敏に。
- 左右の動き:足を交差させるクロスステップで動きます。ボールに近づくにつれて歩幅を細かくし、ボールとの距離を調節。
ボールに対して横に入り基本姿勢をつくる
- 飛んでくるボールに対して体は横に入ります。(体の正面でボールを受けない)
- 素早く軸足を決めると同時にラケットを軽く引き、腰を落とし体の重心は後ろ足に乗せます。
- もう一方の手は飛んでくるボールをつかむ感じで肩を入れます。
ボールの落下点を見極め、基本姿勢をつくり止まって打ちます。(体が流されないように)
グリップエンドからボールに向かい打つ
- 軽く引いたラケットを、わきを締め、ひじからボールに向かって振り出す。
- 肩を入れていた手を後ろに引きながら、後ろ足から前足に重心を移動させ体の回転を使って振り抜きます。(体の軸がブレないように)
- ラケットは首に巻き付けるように振り切ります。
- 軸足を前へと踏み出す。
- 打つ瞬間にグリップを強く握る(それまでは軽く握って脱力する)
打つ瞬間までしっかりとボールを見ましょう。
ボールを最後まで見ることにより、体の軸がブレるのを防ぎ安定したボールが打てるようになります。
また、グリップは打つ瞬間にだけ強く握り、それまでは軽く握って脱力させておくことが重要です。
3つのフォアハンドストローク
フォアハンドストロークはボールの高さによって3つに分けられます。
さまざまな高さのボールに対応できるように、低い打点でも高い打点でも安定してボールが打てるように重心移動と回転を意識しましょう。
- アンダーストローク:ひざぐらいの高さで打つためボールをとらえる位置が低く、下から上に向かってラケットを振り抜きます。(ラケットの面が縦になる縦面)安定感のあるボールが打てます。
- サイドストローク:腰の高さで打つ、地面と平行にラケットを引いてボールをとらえるストローク。速くて力強いボールが打てる、プレイで最もよく使う打ち方です。
- トップストローク:肩よりも高い位置のボールを打つ、攻撃的なストロークです。(ラケットの面はサイド、トップともに横面)
shogo
準備体操をしっかりとしたら、フォアハンドストロークで乱打をしてみましょう。
ソフトテニス|フォアハンドストロークで乱打をしてみよう
たまこ
shogo
乱打の目的は体をほぐすためのアップや、安定して色々な球種のボールが打てるようになることです。
まずは「続かせること」を意識し、どんな球種でもいいのでネットを越して相手のもとへボールを返すことに専念しましょう。
それには相手のことを考えながら、「100回続かせる」など数を決めて打ち合うとよいでしょう。
乱打が続くようになってきたら、様々な条件をつけてより実戦的な打ち合いに挑戦です。
- 球種を決めて:サイドやトップストロークで打つシュートボール(コートの面と平行で直線的な、ネット付近を低く速く飛ぶボール)や、アンダーストロークで打つロブまたはロビング(滞空時間が長い山なりの軌道のボール)などボールの球種を決めて打ち合う乱打。
- ショート乱打:サービスライン(自分が立っている側のネットと、一番後ろのラインのちょうど中間にあるライン)に立って行います。相手との距離が近いので手打ちにならないように、コンパクトながら重心移動と回転を使って。
- コースを決める:クロス(ネットを前にして右側のコートにいる場合、左対角線に打つ)や逆クロス(ネットを前にして左側のコートに立っている場合、右対角線に打つ)、またはセンター(ネットを前にしてコートの中央で向かい合ってストレートに打つ)などコースを決めて打ち合う乱打。
安定したボールが打てるコツと注意点
たまこ
shogo
基本的な練習方法だけれど、様々な切り口で多くのことが学べるよ。
- 乱打を続かせる:短く打ってネットにかからないようにしましょう。ラインアウト(コートを外れて大きく打つこと)はネットミスより、打ち返すこともでき振りを小さくするなどして修正がしやすいです。
- 一球一球に集中:上手く打てたときのイメージを大切にし、いつでも再現できるように繰り返す。
- コントロールを養う:狙う場所を決めて打つようにします。
- 単調にならないように:条件をつけて数種類の乱打をしたり、適度に休憩することも大切です。
- 風が強い日の対応:ソフトテニスは風に影響を受けるスポーツです。ボールが思うように打てなくなるので初心者には厳しいことも。ただ風を読みながら打つことも必要です。
- 時間:乱打を楽しむためには、プレイ人数や時間を決めて。2人なら1~2時間 4人なら2時間など。
学んだことを全部、完璧に実行することはなかなか難しいかもしれません。
大事なことは沢山ありますが乱打をしているときは、アレコレ考えずに1つだけ、「ここに注意して打つ」ぐらいにするほうがよいでしょう。
理論を学んだあとは動きのイメージを大切に、ボールをたくさん打って体で覚えていくことが何より上達の早道です。
終わりに|さらなる技術を練習しソフトテニス生活を楽しもう
たまこ
思いっきりボールを打つのは、ストレス解消になって気持ちがいいわ。
shogo
何より無心でボールを打つと、頭と体がスッキリするよね。
フォアハンドを練習したら、さらに乱打が楽しめるように次のことを学んでみるとよいでしょう。
- バックハンドストローク:利き腕の逆側でボールを打つ動き。
- サービス:1ポイントにサービスは2回まで打つことができます。第1打目をファーストサービス(攻撃的なショット)、第2打目をセカンドサービス(確実性が重要)があります。
- ソフトテニスのルール:試合を行うために知っておくべきルール。
他にもボレーやスマッシュといった前衛ポジションの動きや、ストロークも細かく見るとたくさんの動き方があります。
しかし、まずはバックハンドストロークとサーブができるようになり、ルールが分かればOKです。
フォアハンドだけの乱打から、いよいよ試合(ゲーム)を楽しめるようになります。
たまこ
もっともっと練習してソフトテニスがうまくなりたいわ。
shogo
ソフトテニスはラケットを使ってボールを打つという爽快感はもちろん、テニス場の雰囲気に触れたり、たくさんの人たちとのコミュニケーションも魅力的なスポーツです。
ぜひフォアハンドストロークでの乱打とともに、さらなる技術を学びソフトテニス生活を楽しみましょう。
リンク
コメント